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【小学生の保護者様へ】小学生からはじめるSDGs

 西院教室

 

最近、「SDGs」という言葉をよく耳にしますよね?
心配母
たしかに最近よく聞くし、テレビでも見るけど、よく分からないな……。

という方も多いのではないでしょうか。

今回は小学生のお子さまと、お父さんお母さんで一緒にSDGについて学んでみてはどうですか?というご提案です。

「SDGs」とは

SDGsは、Sustainable Development Goals の頭文字をとったもので、
日本語では「持続可能な開発目標」とも呼ばれます。

国連のサミットで採択された国際的な共通目標

 

現代社会はモノがあふれていて、欲しいときに欲しいものが手に入る豊かな時代です。

果たして、本当にそうでしょうか?

 

ふと目を向けてみると、
貧困で学校に通えない子どもや満足に食べられない子どもが大勢います。
先進国の大企業に搾取される労働者が大勢います。
国籍やジェンダー、セクシュアリティを理由に不当な差別を受けている人が声を上げています。

 

国際社会は、これらの問題に非常に高い危機感をもっています。
そして、その解決を図りながらさらに豊かな社会をつくっていこうと定められたのが「SDGs」です。

 

 

”持続可能な開発”って?

SDGsのSは「Sustainable(= 持続可能な)」のSです。
これから10年後、50年後も安定して経済発展を続けられるように開発(=経済活動)をしていくことがテーマです。
限られた天然資源は、いずれ枯渇して使えなくなってしまいます。
働く人々の心身の健康も保障し続けられなければなりません。
これが、「持続可能」の意味するところです。

あらゆる人が健康に幸福に暮らせるための社会づくりが、いま求められているのです。

なぜ、小学生からSDGs?

心配母
政府や企業のえらい人たちが考えればいいんじゃないの?

と思われるかもしれません。

でも、私たちの生活レベルでも、SDGs達成に貢献できることはたくさんあります。そんなことを少しずつお子さまと話し合ってみてはいかがでしょうか?

小学生からSDGsを学ぶ意味は?

国際社会では、SDGsやその関連事項が世界の”常識”になりつつあります、
今の小学生が社会に出てバリバリ活躍する頃には、環境や人権について無頓着な人材は求められなくなっているでしょう。
これから国際社会に飛び込んでいくお子様にとって、早い段階で環境や人権に対して高い倫理観を養うことは大切です。

 

小学4年生でも理解できるSDGs

「こどもSDGs」という本があります。この本を使って、4年生のNくんと国語の時間にSDGsについて学びながら、要約をしています。国語と社会を同時に学ぶような感じです。

今は知識も増えて、自分の考えをどんどん言えるようになり、講師とディスカッションをしていますが、学び始めた当初はなかなか問題の背景を想像できないこともありました。

 

相対的貧困と絶対的貧困
「1日200円で生きる人が世界には7億3666万人います。」
このテーマで講師とNくんが話し合いました。
講師

200円で、どうやって1日生活できると思う?

Nくんならどうする?

Nくんはまだ4年生です。自分で服を買ったり、食事代を払ったりすることはありません。生活・・・と思いを巡らして、
男子生徒

服がないと生きられないから、まずユニクロでズボンを買う

と答えてくれました。なぜズボンだったのかは分かりませんが、
講師

じゃあ、実際にズボンを買いにユニクロに行ってみよう。

お母さん、一緒にユニクロでズボンを見てください。

と担当講師が授業終わりに、Nくんのお母さんに報告をしました。実際にユニクロに行ってくれ、翌週の授業では、

男子生徒

200円では何も買えなかった。ごはんも食べなくちゃいけないし、日本では1日200円で生きるのは無理だと思う…。

講師

そうだよね。日本では1日200円で暮らすのは無理だよね。

でも、日本でも貧困は問題になっているよね。

男子生徒

うん。日本にも貧困問題があるのは分かる!!

ここでNくんは相対的貧困と絶対的貧困の違いが分かったようでした。
出典にも注目
Jくんは文章を読むときに、資料まで音読してくれます。そこで、
出典:世界銀行
出典:OECD
出典:ユニセフ
なども一緒に確認しています。
資料の見方を学びながらメディアリテラシーの感覚も身につけています。
今日からできるSDGs教育

SDGsについて、お子さまと一緒に学んだら少しずつ実践していけるといいですね。

お家でできるSDGsについてまとめてみました。

 

ジェンダー平等を実現しよう
・「男だから〇〇/女だから〇〇」という固定観念に気をつける。
→仕事の選び方や役割の振り方にも気を付ける
・多様な性の在り方があることを教える。(親も勉強する)
働きがいも経済成長も
・過剰な自己犠牲を美徳にしない。
→休むことの大切さもしっかり教える
・小さな成功体験をたくさん重ねる
 
つくる責任 つかう責任
・高い倫理観のある企業の商品を買う
→HPにSDGsへの貢献項目が記載されている企業もあります。
・むやみに新しいモノを買い与えない
気候変動に具体的な対策を
・電気や水道の無駄遣いをやめる
・食べ残しや生ごみを減らす工夫をする
→子どもにも家事を手伝わせる

 

終わりに
世界はいま様々な問題を抱えています。日本を含む先進国も例外ではありません。
小学生や中学生がSDGsについて考えることは、非常に有意義です。
まず、ご家庭でも出来ることから、始めてみましょう!

 

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