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【2020京都高校入試】令和2年度公立高校中期入試 国語解説速報!

 高校受験情報(京都府)

2020年度(令和2年度)の国語も例年通り古文と論説文の大問2題という形式でした。古文、論説文ともに本文内容を中心に解説をしたいと思います。

1.古文「浮世物語」

本文現代語訳

中国の梁という国の帝が狩にお出かけになった。白い雁が田んぼの中に下りていた。帝は自ら矢を弓の弦にかけて雁を射ようとしたところ、道を歩いている人がそのことを知らずに白い雁を追い立てて逃がしてしまった。

 

帝は大変怒って、その人を捕まえて殺そうとしなさったところ、公孫龍という臣下が帝を諫めて「むかし衛という国の文公の時代に日照りが3年間続いたことがありました。占わせてみると、占い師が『一人殺して、天に差し出せば雨が降るだろう』と言いました。文公は『雨が降ってほしいのは国民のためである。今、ここで人を殺してしまったら不仁の行いであり、ますます天の怒りを受けるだろう。こうなったら、私を殺して天に差し上げよう』と仰いました。その志は天の道理にかない、すぐに雨が降って五穀豊かに国民は栄えました。今、帝がこの白い雁を重視し人を殺しなさったら、これは本当にトラやオオカミのように冷酷無情ではございませんか」と申し上げたので、帝は大いに感心して公孫龍を尊び重んじなさったそうです。

ざっくり言うと

狩の邪魔をした人を帝が処刑しようとしたので、部下が昔の立派な帝の例を挙げていさめたというお話です。部下が帝に何か注意したいと思った時に「あんたそりゃまずいよ」とは言えないので、昔の偉い王様を引き合いに出すのは結構あることだったようで、中国に限らず日本の古典のなかにも見られる話です。

 

受験的にいうと、いさめる内容は必ず人道的、道徳的な内容なのでもし読みにくくても内容をある程度想像しやすく解きやすいタイプの文ですね!

問題解説

(1)現代仮名遣い

下りゐたり…おりいたり

たぐひ…たぐい

(2)理由選択

(イ)

帝が怒ったのは、通りすがりの人が雁を追い立てたからですが、「是を知らず」と本文にあるのでわざとではありません。正解は(イ)ですね。

(3)主語

(エ)

「重んじて」を含む文を遡ってみると、「君この白雁を重んじて」とあります。「君」が主語と言うことになります。「君」というのは、「あなた」と言う意味ではなく「君主」という意味で使われています。このセリフを主である公孫龍にとっての君主は梁の帝です。衛の文公は、公孫龍のたとえ話に出てきただけですからね!

(4)セリフの始まり

むかし

『」と申しければ』とありますが、申したのは誰だかを考えましょう。公孫龍ですね。公孫龍が話し始めたのはどこかと言うと、4文目の『公孫龍といふ臣下、いさめていはく、』の直後からです。「むかし衛の文公…」からですね。

(5)_鮗疂検〃衙笋

A不仁の行

B民のため

 

仁というのは、他人に対する親愛の情や優しさのことであり、君子は仁を持つべきとされていました。不仁の行いというのは、他人に対する優しさがない行動のことです。古文や漢文の演習を重ねてきた受験生のなかには、「仁」や「義」という言葉を何回か見かけて何となく覚えていたという人もいるのではないでしょうか?

もし元々「仁」を知らなかったとしても、「今これ人を殺しなば」(今人を殺したなら)に続いて「不仁の行」とあるので、正解を選ぶことはできたと思います。

 

また、Bには『●●にはならない』に当てはまる言葉を選ばなければいけません。解釈文というか会話文中の良平のせりふから良いことにはならないという方向性を読み取ることができます。その意識で本文を読み返せば、「民のため」という言葉を抜き出せるのではないでしょうか?

(5)

(ウ)

4つの選択肢のうち、正解のウが一番分かりにくいですね…。惑わされてしまった人が多いのではないでしょうか?

アは、どちらかと言うと梁の帝の姿勢に近いですね。衛の文公は自分の意思で、占いの結果に背くことにしました。

イは、文中に出てくる言葉をつぎはぎでつないでいるものの、全く本文とは内容があっていません。

エは、どちらかと言うと公孫龍の姿勢と言えます。

2.論説文「文化人類学の思考法」

本文内容
1段落

私たちは、モノとモノを貨幣を介して間接的に交換している。

2段落

物物交換には欲求の二重の一致が必要だが、容易ではないので、交換媒介としての貨幣が重要である。

3段落

米のように、交換を断られない商品は交換媒介=貨幣として機能するようになる。

 

4段落

物々交換のあいだに入る媒介物として人気商品に貨幣の起源があるとするのが「貨幣商品起源説」である。

 

5段落

現在の貨幣には「交換媒介」「価値保存」「価値基準」の機能がある。貨幣は人間の交換生活とあわせて進化してきたといえるかもしれない。

問題解説

(1)指示語の内容

本文を振り返ってみましょう。「『ここ』では貨幣があいだに入ることが決定的に重要である」とあります。指示語の内容を選択するときには、『ここ』に入れてみておかしくないものを選ばなくてはいけません。

ア、イ、エは選択肢の中に『貨幣』という言葉が含まれています。特に、アの「『貨幣を手に入れる場面』で貨幣があいだに入る」とイの「『貨幣を受け取る場面』で貨幣があいだに入る」は、明らかにおかしいですね。また、エも1段落の内容を考えると「生活に必要で誰もが求めるモノ」を入手する場面とは限りません。

(2)文補充

補充する1文の頭に注目ですね。「なぜなら」から始まる文なので、直前には結果となる文があるはずです。いきなり、本文に戻らずに落ち着いて考えてみましょう。モノどうしの直接交換が難しいから何なんでしょう?貨幣が使われるんですよね。そういう意識を持って本文に戻ってください。1〜4の直前を見てみると、1の直前に貨幣が重要である、という文があります。

(3)品詞選別

ア、イ、エ

もちろん…断る(動詞)を修飾する副詞

断ら…断る(動詞)の未然形

れる…受け身の助動詞

だろ…断定の助動詞だの未然形

う…推量の助動詞

(4)A

アはひっかけですね。欲求の二重の一致が成立したら交換媒介は必要ありません。成立しないから、交換媒介が必要なんです。

イ、ウはまったく本文とは内容があっていません。貨幣は生産物の価値を高めるために発生したわけではありません。媒介物が生まれたから、価値を保存する必要性が生じたわけでもありません。

(4)B

「他人も」〜「い商品」

貨幣が発生する前に物々交換の媒介を行っていた商品があった、ということを述べたいんですが、空所Bにうまく収まる形で見つけられるかが問題ですね。「ある種の商品」、「商品貨幣となり」という語はすでに空所外の文中にあります。空所Bには「商品貨幣

」という言葉は使えませんね。探し出す段落は3段落以降です。すると、3段落の最後の一文に商品貨幣の例である米について述べた文があります。「他人もきっと受けとるという期待から、交換を断られない商品」。ちょうど28字です。

(5)漢字の読み

言及…げんきゅう

(6)語意問題

確立した ア

均質 ク

(7)接続語

1.エ

2.キ

 

空所の前後を見ると、「貨幣商品起源説」について「仮説に過ぎない」と「報告は数多くある」とをつなぐ部分だということがわかる。逆の内容になっていますね。

(8)熟語の構成

報告

1.ウ

2.カ

報告の「報」も「告」も知らせる、伝えるという意味です。似たような意味を持った漢字を重ねた熟語ですね。

(9)漢字

シュウ容…収容

(10)段落構成

3段落目では、2段落目で登場したラーメンと歯医者の物々交換の例をさらに発展させて米が貨幣商品の役割を果たすことを説明しています。

(11)ゞ所補充

5段落目にある貨幣の役割を見てみましょう。「交換媒介」「価値保存」「価値基準」です。文中にすでに交換については書かれているので、「価値保存」「価値基準」について言及している選択肢を探しましょう。

(11)筆者の考え

人間の交換生活にともなって、米やたばこといった貨幣商品から、硬貨、紙幣といった貨幣に発展したんですよね。ややこしい選択肢が多いので気を付けてくださいね。

アは、商品貨幣が貨幣に発展する流れではなく、「貨幣」が発展してきたとあります。

イは、貨幣によって人間が交換する生き物になったように書かれていますが、逆ですね。

エは、本文内容とは合っていません。

(11)ポスターセッション

1イ

2ケ

適当ではないものを選ぶんですよ。間違わないでくださいね。

ぎゅうぎゅうに詰め込むと読みにくくなってしまいます。見やすいように適切な余白を設けましょう。また、平仮名は漢字よりも少し小さめに書いた方が読みやすくなりますね!

 

他の科目もがんばって、今日明日にアップします!お待ちくださいm(__)m

 

この文は尾花が書きました。

 

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