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【中3国語】やっぱり国語の鬼門は作文(破)

 千里山教室

JUGEMテーマ:教育

自己申告書や作文練習の添削をしていると、明らかにおかしいところはもちろん、少し奇妙な文章に触れることがあります。

今回はそのことを、例文を交えながら共有していこうと思います。

(序)を見ていない人はこちらから⇒やっぱり国語の鬼門は作文(序)

前回は読点をしっかり打つようにということを書きました。

今回も、読点と少し関係することです。

理解しにくい文章、奇妙な文章

百聞は一見に如かず

私は中学の3年間、吹奏楽部に所属しており、3年生のときには部長になって、人との接し方やリーダーシップ、みんなで目標に向かって頑張る努力のむずかしさを学び、高校生活ではそれを大切にしながら関わっていきたいと思います。

 

はい。

まずは1点、一文が非常に長いですね。

明らかに途中で句点を打てるところで打っていないのがその一番の原因です。

確かに読点は打っているのである程度の読みやすさはあります。

しかし、一文が長くなると、言葉同士の関係があやふやになりがちです。

その結果、いろいろとおかしな文章になってしまうのです。

まずは句点を打った文章にして説明しやすくします。

 

私は中学の3年間、吹奏楽部に所属していました。3年生のときには部長にもなりました。そのときに、人との接し方やリーダーシップについて学びました。また、目標に向かてみんなで頑張る難しさも学びました。高校生活では、それらを大切にしながら関わっていきたいと思います。

 

ここまで短くすると最後の一文がおかしいことに気付けるかと思います。

関わっていきたい」と書いてあるのですが、「何と」関わりたいと書かれていませんね。

関わるという言葉には対象が必要です。英語の言葉を借りるのであれば、目的語が必要ということですね。

文章が長くなると勝手にその目的語を書いた気になってしまうことがあります。たとえ書いていたとしても、動詞の近くになければ、伝わりにくく、自身で見返しにくい文章になってしまいます。文章はなるべく短く書くべきです。読む側からしても、これは間違いありません。

長いといろいろ大変

他にも文章が長くなると、動詞と主語がずれるということも起こりやすくなります。

私の夢は、宇宙飛行士になって、日本だけでなく、世界に轟くほどビッグになりたいです。

飾りをなくすと、私の夢はビッグになりたい。夢そのものが大きくなるような言い回しになってしまっています。意味が分かりませんね。

これが主語と動詞がずれている状態です。

きっちりと主語に対する動詞を意識して書くようにしましょう。

1文で書くなら

私の夢は、宇宙飛行士になって、日本だけでなく、世界に轟くほどビッグになることです。

2文では

私の夢は宇宙飛行士になることです。日本だけでなく、世界に轟くほどビッグになりたいです。

 

夢は〜ことです。という文章にする必要があるということですね。私は〜になりたい。という文章でも夢について語っている文章になりますね。文にはいくつも表現の仕方があります。ですので、分かりやすく、短く、簡潔に文章は書くように心がけましょう。

他にも、私の考えでは〜と思いました。とか、重要な点は、〜という点です。という文章も書きがちです。かなり奇妙な文章ですので、主語にした言葉に合った動詞、述語を用意してください。一度書いた文章は、必ず自身で読み返すようにしましょう。

常体?敬体?なにそれおいしいの?

常体とは、「だ」で終わる文章のことです。だ。である。だった。

形態とは、「です」で終わる文章のことです。でしょう。でした。ですから。

ルール的には、作文の場合は常体でも敬体でもどちらでも構いません。論文は常体で書かれることが一般的ですが、別に作文は論文ではないですし、敬体を使って悪いことはありません。

ただし、この2つを混ぜて使うことは良くないので注意しましょう。

 

敬体の文章から、間違いを探せ。

私は臆病だから、そこへ行くことは出来ませんでした。次の日になってから後悔し、先生に謝りに行くことにしました。ひどく怒られるだろうと覚悟していたのですが、驚くことに、先生は私に笑顔を見せました。

 

はい、常体で書かれている場所、ちゃんと見つかりましたでしょうか?

 

答えは

 

「だから」

さて、みなさんは気づけましたか?こいつが常体であるということを。

こいつは常体の「だ」+「から」で作られた言葉です。敬体で書くと「ですから」ということになります。

「だから」は理由として、よく使う言葉ですね。無意識に使ってしまうことも多いでしょう。

そうすると、敬体より常体で書く方が、実は良いのかもしれませんね。

 

ちなみにですが、接続詞としての「だから」は、敬体、常体ともに使っても良いと思われます。そもそも学校のテキストにも「だから」を敬体で使っているような文章が存在してしまっていますからね。気になる人は「したがって」や「そのため」を使うようにすれば問題はありません。

 

 

とりあえず今回はこれくらいにしておきますね。

次の(急)ではがっつりと、作文の型をやれたらいいなぁと思っています。その他いろいろ共有できればと思っています。

あ、ちなみに急は序破急の急ですからね。「起承転結」みたいなやつですよ。それでは。

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この記事はたきもとが書きました。