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【高校入試】京都公立高校の前期入試で定番の作文の書き方々峙訴

 高校受験情報(京都府)

京都の公立高校の前期入試には「作文」が出題される形式があります。学校や形式によってはそこそこ配点が高いので、作文を甘く見ずに対策をしておきましょうね。

 

作文が合不合を分けることもある

作文の奇跡

数年前に、作文がある入試を受けた塾生が自己採点をして「友達より5点低い…」と落ち込んでいました。実際に内申点と当日の試験の結果を併せて考えると、「ちょっと厳しいかな…」という点数。前期入試での合格をきっぱり諦めて、翌日から中期入試に向けて気持ちを切り替えて理社の勉強に本腰を入れました。そして前期入試の合格発表の日、合格者一覧に彼女の受験番号があったんです!見事、合格!!…彼女のお友達は残念ながら不合格だったそうです。

作文以外考えられない

その後、合格者データと彼女の成績、点数を見比べてみたり、彼女の自己採点を疑ってみたり、いろいろとしましたが、どう考えても当日点と内申点だけを考えると合格できない点数なんです。合格のポイントになったのは作文としか考えられません。おそらく、合格と不合格のぎりぎりのラインにいた彼女を作文が合格側に一押ししてくれたのだと思います。

作文を笑うものは作文に泣く

このページを読んでいるあなたは作文がどれだけ重要か気が付いていますよね?それなら大丈夫です。本番前に、作文に足元を掬われないように準備をしておきましょう。

前期入試で作文を使うのはどの高校のどの方式?

北嵯峨 B方式

桂(普通科) B方式

向陽 B方式

日吉ヶ丘 A方式、B方式

北稜 B方式

洛東 B方式

東陵 B方式

洛水 B方式

堀川 A方式

西京 全方式

鳥羽(グローバル)A方式

桂(植物、園芸) A方式

農芸 A方式

京都すばる(全学科) 全方式

乙訓(スポーツ) C方式

洛北(スポーツ) C方式

鳥羽(スポーツ) C方式

清明 全方式

 

入試の作文の書き方

では、具体的に入試の作文の書き方をお話していきます。

作文に点数がつく

入試の作文と普段の作文の一番の違いは、点数化されることです。点数は、文法的な誤りがないか、作文の決まりを守っているか、テーマに沿った内容が書けているか、によって決まります。

文法の基本

まず、主語と述語をそろえることや接続語、また話し言葉にならないように注意をしてください。文法には自信がある人にも意外な落とし穴があるかもしれません。具体的な作文の書き間違いの例を挙げて作文を書くときに気を付けたいことを紹介しているのでこちらの記事も読んでくださいね。

【高校受験】実例で学ぶ!間違っている作文の書き方トップ5

作文の形を作る

入試の作文を書くときに、まず意識したいのが段落構成です。大きく4つのパートに分けて考えてください。字数の目安は、全体で500〜600字程度という字数制限を想定したものです。

第1パート

まず、テーマに対する自分の答えを書きます。長くても50〜60字程度にまとめてください。もっと短くてもいいくらいです。一言で答えましょう。

第2パート

次に、テーマに関するエピソードトークを1つ入れましょう。ここが具体的に描けていると読み応えのある作文になります。字数は200字程度になるといいでしょう。場合によっては作文のメインパートになる部分です。

第3パート

そして第2パートで書いた自身の経験をもとに感じたことや学んだことなどを書きます。ここは100〜150字程度にまとまるといいですね。第2パートの長さによっては、もっと長くなっても構いません。

第4パート

まとめの段落です。第1パートで書いたことを改めて述べましょう。ただし、同じ文の繰り返しにならないように第2パートや第3パートの内容を踏まえて書いてくださいね。字数も調節してください。大体100〜150字程度になると思います。字数に余裕があれば、今後の自分の課題を書きましょう。

 

作文の定番テーマと言えば…?

まず、どの高校を受験する生徒にも一度は書いてほしいテーマが2つあります。「中学校生活の中で一番力を入れたこと」「将来、やりたいこと」の2つです。この2つは、他のテーマを解くときに基本になるものです。

「中学校生活の中で一番力を入れたこと」

「中学校でがんばったこと」と聞かれることもあります。

書き方その1「中学校生活で一番力を入れたこと」を決める。

書き始める前に、書くことをある程度まとめます。いきなり書き始めてはいけませんよ。具体的なエピソードを書くためにも、本当に自分が一番力を入れたことを思い浮かべてみましょう。部活動、学校行事、委員会や生徒会活動、ボランティア、授業、勉強など…なんでもいいです。ただし条件があります。どのようにがんばったのか、その頑張りから何を学んだのか、を具体的に語れるものを選びましょう。部活動を題材にすると書きやすいんですが、皆が皆部活動について騙れることがあるとは限りませんよね。

例えば…

自分が頑張ったことを思い浮かべたときに

男子生徒
部活動はみんな仲が良くとても楽しかった。でも何をどうがんばったのか聞かれるとよくわからないな。学校行事だと…、体育祭は嫌いだけど、クラスの優勝がかかってたからがんばった。結局優勝はできなかったけど、打ち上げが楽しかったのは全力を出してがんばったからかな。

と思ったとします。この場合、体育祭についての方が部活動よりも具体的に書けそうですね。体育祭について書きましょう。

書き方その2「中学校生活で一番力を入れたこと」から学んだことをまとめる。

具体的なエピソードが決まったら、そこから学んだことや成長したことを考えましょう。苦手の克服や、何か気付いたことでもいいです。前向きなことを探してください。

男子生徒
体育祭のときに学んだことか。中1、中2の体育祭はあんまり気が乗らなくていい思い出ではないんだよな…。走るのも苦手だし。でも、中3のときはクラスが盛り上がってたから、嫌々だったけど放課後のリレーや団体競技の練習に参加して、そのうち本気で勝ちたくなっちゃった。優勝できなかったのは悔しかったな。リレーもみんなに励まされてがんばってよかった。何かを本気でがんばるのっていいな。

 

体育祭でがんばったことを通して、乗り気じゃなかったことでもやってみたら本気になれることがあることを知った。なんでもやってみなくちゃわからない。

これくらいで大丈夫。

 

書き方その3「中学校生活で一番力を入れたこと」をPCやスマホで書く

具体的なエピソードとそこから学んだことや成長したことがまとまったら、いよいよ作文を書きます。書いた作文の添削を受けて、書き直すことを考えると、手書きよりもスマホやPCで打ち込む方が効率がいいのでおすすめです。

 

最終的には手書きする必要がありますが、スマホやPCを利用して打ち込んだ作文なら修正がしやすいので、文の完成度を上げやすいです。手書きの作文だと書き直すのが面倒という理由で直さずじまいになってしまうことがありますからね。環境が許すならスマホ、PCを積極的に活用しましょう。

書き方その4「中学校生活で一番力を入れたこと」を添削してもらう

書いた作文をそのままにしていては意味がありませんよ。学校や塾の先生に読んでもらって、添削してもらいましょう。指摘されたところは、直して書き直すこと。書き直した作文も、もう一度チェックしてもらって、オッケーがもらえれば終了です。

 

では、体育祭をがんばった彼が作文を書くとどんな感じになるかというと…

 

 僕が中学校生活で一番力を入れたと思うのは、中学3年生の体育祭です。

 僕はあまり運動が得意ではないので、体育祭は正直好きではありません。クラスリレーが嫌で嫌で仕方ありませんでした。しかし、クラスメイトは優勝に向かって盛り上がっていて、体育祭までの2週間毎日朝練と放課後の練習をするということになってしまいました。僕は練習に参加したくありませんでしたが、クラスで決まったことなので毎日練習に参加しました。練習のとき僕が足が遅いのを見て、足の速い陸上部の友達が走るコツを教えてくれました。腕の振り方や足の動かし方を教わって、前よりも少し早く走れるようになった気がします。こんなにがんばった体育祭は初めてでした。体育祭の当日、僕たちのクラスはリレーでは勝てたけれど優勝はできませんでした。とても悔しかったですが、全力を出し切った気持ちよさも感じました。

 しかし、苦手でやりたくないと思っていたことでも、友達に助けてもらえれば乗り越えられること、一生懸命がんばると気持ちいいことを知りました。今まではいろいろなことを「やりたくない」と思ってやらなかったことを後悔しています。高校では、積極的に探究活動に取り組み、やらないで後悔しないようにしたいと思います。

 

苦手なことにはチャレンジしたくない、という考え方を持っていた彼が体育祭を通して前向きに変わったことが伝わってくる作文になりました。描写が具体的でいいですね!

 

高校入試の作文に、マイナスのことを書くのはちょっと…と思いがちですが、克服したことや変わったことならどんどん書いてください。苦手なことや短所でも成長を感じられる書きかたをすれば、プラスの評価に転じますよ。

 

アレンジをしよう

さて最初に「中学校生活で一番力を入れたこと」という題材にチャレンジするのには理由があります。中学校生活でがんばったことや学んだことを思い返しエピソード化しておくことで、「中学で学んだこと」「中学で一番心に残っていること」など、中学校生活についてのテーマに対応できるようになります。

 

「高校で頑張りたいこと」といった作文にも同じエピソードを利用することができます。エピソードと学んだことを文字数を少なめにまとめて、第4パートに高校でやりたいことを書きましょう。中学校で学んだことことと高校でやりたいことにつながりを持たせることがポイントです。

 

どうですか?書けそうですよね?次回は実際に生徒が書いた作文を使って、作文講座をしたいと思います。

 

この文は尾花が書きました。