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【太秦】生徒紹介〜マイペース中学生〜書くことが苦手な梶原くん

 太秦教室

中学生のお子様をお持ちの保護者の方の中には、

「うちの子、マイペースすぎて困っている」

「この子にどんな風に勉強させていったらいいのだろう」

と悩んでいらっしゃる方が多いと思います。

個別指導塾の中でも地域密着型のYou-学舎には、とことんマイペースな生徒がたくさん集まってきます。

 

そこで保護者の皆様のお悩み解決のヒントになることを期待して、

歴代のマイペース受験生たちがどのように勉強して受験に向かい、高校生や大学生になっていったのか、ご紹介したいと思います。

 

今日はそんな中でも、性格も優しく争いごとが嫌いな梶原くんを紹介したいと思います。

 

友達に誘われて…

梶原くん(仮名)が入塾したのは中学1年生になる春でした。

小6からうちの教室に通っていた友達に誘われての入塾です。

最初のきっかけは、もしかしたら当時の紹介キャンペーンでもらえた図書カードだったのかもしれません(笑)

 

お母さまが熱心で、梶原君本人はどこかほわっとした様子でした。

他人事…とまでは言いませんが、「塾で一生懸命勉強して、いい成績をとるぞー!」という気合は入っていませんでした…。

 

とは言え、お友達と一緒の通塾はそれなりに楽しかったようで、英語と数学で週二回の通塾が始まります。

 

1週間もしないうちに、梶原くんのことが分かってきました。

基本的なことの飲み込みは早くて理解度は高い!

ところが何をするのもマイペースで問題を解くスピードがなかなか上がりません。

 

スピードが大事!だけど…

勉強をするとき、丁寧に解くことはもちろんですが問題を解く速さも大切です。

早く手を動かせるということは、その分解ける問題量も多いということです。

解く問題量が増えれば、練習の機会が増えるので習熟度を上げられるわけです。

 

それに、テストでは時間制限があるなかで決められた問題を解かなくてはなりません。

「ゆっくり時間をかければ解ける」だけでは、テストでは点がとれないですよね…。

 

時間を意識しながら解く練習は日頃からしておかないといけません。

 

梶原くんは一問一問を丁寧に解くということについては全く問題ありませんでした。

 

当然、次の課題はスピードアップ。

ところが、これがなかなかうまくいきません…。

時間を測って問題に取り組んでも、仲のいい友達と競争をしてもスピードが上がりません。

 

苦手の原因は…

そこで、梶原くんが問題に取り組む様子をじーっくり観察してみると…。

 

問題を見てから手を動かし始める時間に問題はない。

丁寧に途中式も書く。

手が止まる様子もない。

ひっ算も、ノートの余白に丁寧に書いている。

 

今のところ問題ありません。

 

……あれ?まだ計算してる?

 

梶原くん、字を書くのがとても丁寧で…丁寧すぎるくらいで、解答スピードが遅かったんです。

 

梶原くんの字は一般的な中学生男子の字。

文字の大小がバラバラだったり、見分けのつかないアルファベットがあったり、

大人が見たら、少し乱暴に見えるかな?という字です。

 

梶原くんに話を聞くと、小学生の時に「字を丁寧に書きましょう!」と言われ続けてきたそうです。

その時についたゆっくり丁寧に書く癖が抜けず、今でもゆっくりになってしまうんです…。

 

小学生の時はそのペースでも十分対応できていたんだと思います。

理解度は高いので小学生レベルの問題であれば練習量が少なくても、できるようになっていたのでしょう。

 

それもあって、梶原くんののんびりした性格と相まって結局今まで書くスピードが上がることなく、ここまで来てしまったのでしょう。

 

マイペースは悪いこと?

もっと早く書けるようになれば、点数が上がるということが分かっても、梶原くんのゆっくり書く癖は変わりませんでした。

 

梶原くんにとってテストで良い点数をとることは、自分のやり方を変えるほど価値があることではなかったんです。

そんなわけで、解説は素早く終わっても演習に時間のかかる梶原くんの授業は徐々に同級生から遅れていってしまいます。

 

それも問題なんですが、一番の問題は梶原くん自身がそのことを問題だと思っていないことでした。

 

「お前、まだそこやってるの?大丈夫?テストに間に合う?」

友達が優しさから梶原くんに声をかけてくれることもありましたが、梶原くんは動じません。

「えっ?もうそんなところまでいってるの?お前、天才だな!」

なんて返事をして焦る様子が全くありません…。

 

同級生を評価できる素直さを感じてちょっぴり感激しつつも、梶原くんの分まで焦る担当講師と私…。

マイペースで優しく素直な梶原くんのことを同級生も私たちもみんな大好きでしたが、「まずいぞ!」という警鐘が鳴りやみません…。

 

梶原くんの個性を受け入れてあげたいのはやまやまですが、それでは彼の受験が悲惨なことになってしまうのは目に見えています。

 

社会が苦手。その訳は…

受験だけではありません。

書くのが遅いので、テスト前の提出物の仕上がりもいつもぎりぎりになってしまうので、

どんなに早い時期から準備をしてもテスト対策が万全といえることはありませんでした。

 

一番苦手なのは社会。

記憶力には問題ないんですが、テスト範囲を全部勉強し終える前にテスト当日になってしまうので、

いつもテスト範囲の後半まで勉強ができないままテストに挑むことになってしまうんです…。

 

You-学舎には、テストキャンプと言って、定期テスト前に一問一答で暗記特訓を行うイベントがあるんですが、

梶原くんはプリントを一枚解くのにみんなの倍以上の時間がかかってしまいます。

 

解答スピードを上げるのは梶原くんの課題ですが、定期テスト前は悠長にそんなことを言っている場合ではありません。

一つでも多くの単語や用語を覚えてほしいのが本音。

そのために、色々と試行錯誤しました…。

 

書くのが苦手なら、書かなければいい!

その中で一番効果があったのが、「書かない!」という勉強法です。

 

テストキャンプでは暗記用の一問一答プリントを用意して、本来であれば自分で説明プリントを確認しながら答えを埋めてもらいます。

自分で埋めた答えを何を聞かれても答えられるくらい暗記するのが通常のやり方です。

 

でも、梶原くん用プリントには前もって答えを書き込んでしまうことにしました。

 

梶原くんは解くのが遅いだけで、決して理解度に問題があるわけではないので、彼が苦手とする「書く」という作業を省くことで効率的にテスト勉強に臨んでもらえるようにしたんです。

 

結果は大成功!

 

社会のテストで40点以上の点数アップを果たしました!

 

生徒それぞれに合った勉強法がある

他の科目はどうしたのかというと…、

 

同級生と一緒にテストキャンプに取り組んだ後、梶原くんだけ居残り授業。

授業では、講師が口頭で全科目のテスト範囲の解説をしました。

 

90分みっちり講師からテスト範囲の内容を叩き込まれて、見事全科目点数アップ!

ようやく梶原くんに合った勉強法を見つけることができました。

 

受験は…

心配だった入試で、梶原くんは大成長を遂げます。

 

これまで頑固に、丁寧に字を書き続けた梶原くん。

なんと、入試の過去問を解き始めてからは意識が変わり、徐々に時間内に解ける問題をすべて解けるようになりました!

 

定期テストや学校の成績ではなかなか欲を出せませんでしたが、高校の入学がかかっていることで本気になってくれたんです。

解くスピードが上がるのと同時に、点数もどんどん伸びて本来の実力を発揮できるようになりました。

 

もちろん志望校に合格!

今は、楽しい高校生活を送っています!

 

マイペースなのは相変わらずのようですが、高校入試を通して「やるときはやれる!」という自信をつけてくれていたらうれしいです。

 

みんなマイペース

お子様はみんなマイペースです。

全員が違うので、You-学舎では仲の良いお友達同士でもご兄弟でも同じ指導を行うことはありません。

お子様の個性をまず受け入れて、そのうえで乗り越える方法を考え、指導を行っています。

そして、それが結局一番の近道だと思っています。

 

苦手なことを克服することも大切です。

しかし、得意なことを活かす方がストレスなく力を伸ばしていけます。

 

得意なことがもっともっと得意になったときには、梶原くんのように苦手だったことを克服できるようになります。

まずは、お子様の得意なことを伸ばすことから始めてあげてください。

 

尾花でした。