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【国語】我が子の語彙を伸ばすにはどうすれば良いのか?

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語彙力を伸ばすには「読書をさせれば良い」と漠然と思っていませんか?

 

 

読書”だけ”では語彙を伸ばしきることはできません。

これは考えてみれば当然のことです。

 

さぁ、皆さん、今から小学生になったつもりで考えてみてください。

今、物語は山場を迎えています。しかし、意味の分からない言葉が出てきました。が、物語の続きが気になって仕方がありません。さて、本読みを中断してまで辞書を調べますか?

答えはNOですよね。なんとなくでもそのまま読み続けるでしょう。

後で調べるという方もいるかもしれませんが、小学生の何人がそれを実行できるでしょうか。

読書をしていて、辞書を調べる人は稀なんです。

 

それでも、語彙には触れているのだから、意味あるでしょ?と言われれば、確かにその通りです。

しかし、読書で語彙に触れたからといって、その語彙を使えるようになるかと言えば違いますよね。

読書で学ぶことができるのは、 語彙の「用法」「用例」であって「意味」を覚えることはできないのです

 

語彙は、正しい意味を学び、正しい使い方をする。それが重要なのです。

読書では、正しい意味を学ぶことはできません。これが読書だけでは語彙を伸ばしきることができない理由です。

では、どうすれば良いのか、一緒に考えていきましょう。

 

そもそも語彙とは?

語彙とは単語のあつまり、言葉のグループと言えば分かりやすいですかね。

1単語に対して語彙ということは、基本的にはありません。

 

そして、語彙を増やすとは、言葉の理解です。

言葉の読み方を知り、意味を覚え、使い方を身につける。

その全てがそろって初めて、語彙力が上がるのです。

 

語彙力を身につけないとどうなるか、と言えば、教科書が正しく読めなくなります。(※ここでの意味は音読ではなく、理解においてという意味で使っています。この注釈がないと、いや、教科書読めるし、という子供が大量に出てきてしまうのが現状です)

音が分かっても、意味が分からない言葉は、飛ばして読んでしまうことがほとんどです。そのため、文章の修飾関係がおかしくなり、まともに教科書を読めないということに繋がります。語彙は読解力の基礎だ。ということです。教科書を読めるレベル、最低限の語彙を身につけられるように心がけていきましょう。

小学生編

低学年

子供から「これってどういう意味?」と聞かれたら「調べなさい」ではなく、即答することが大切です。

小学生は、幼少期ほどではありませんが、まだまだ耳でも言葉を覚えていきます。

読書はもちろんしていく方が良いのですが、会話も積極的に行っていくことで語彙力が培われます。

基礎語彙がまだまだ少ないため、教えれば教えるほど吸収します。

小学生用の漢字が少なく、字が大きい辞書を用意するというのも方法の一つです。これだと、忙しい時でも子供だけで読み進めていくこともできます。

 

男性講師

普段の会話 や読書で分からない言葉があったときには、すぐに教えてあげることが子供の語彙を伸ばすことにつながります。

一人で読める本はまだまだ少ないので、一緒にいるときに本を読む時間を作っても良いでしょう。

知育本(科学とか歴史の本)や、挿絵が豊富な本がお勧めです。

また、子どもは親の真似をしますので、大人がスマホばかり触っていると、子どももスマホを触りたがります。

逆に本や新聞を読むと、子どもの興味は本や新聞に向かいます。子供に本を読ませたいのであれば、まずは親から本を読み始める。これが大切です。

高学年

高学年でもまだまだ耳からでも覚えていきます。

しかし、辞書の使い方をしっかりと覚えるタイミングでもあるので、ある程度使わせるようにした方が良いでしょう。

それでも、語彙を増やすことを目的にするのであれば、普段から言葉を正しい用法で使っていくことを心がけましょう。

また、徐々に長い文章も読めるようになっていきます。

 

男性講師

既に内容を知っている話でも構わないので、分厚い本にも挑戦しましょう。

ハリーポッターのように、映画化されている作品などはお勧めです。

漢字自体が持つ意味も覚えられると、尚、良いですが、そこまで自分でできる子は少ないでしょう。

 

中学生編

語彙を増やすうえで一番難しいのが中学生です。学校でも意味が分かっている前提で授業が進むことが多いです。

しかし、意識して語彙を身につけていない限り、小学生と比べて劇的に語彙が増えているということはありえません。

年を重ねるだけで語彙が増えるわけではありません。 日々の会話や、読書の積み重ねで語彙は増えていくのです。小学生の時と同じように、大人との会話や読書は必要です。

 

男性講師

中学生は、背伸びをしたいお年頃。文豪の本に手を出す人もいます。また、最近では文豪たちが戦うようなアニメも流行っているので、意外と文豪の本に対するハードルは下がっているといってよいでしょう。ただ、お子さんが読んでいる本はしっかりと確認しておいた方が良いです。文豪の本は、ときに劇薬にもなるものもあります。

文豪の本へのハードルは下がっているとは言いましたが、それでも私は、面白い本をお勧めしますね。綺麗な文章も大事ですが、まずは本は面白いって思うところから始めないといけません。

短編(ショートショート)が有名な作家さんとして、星新一さんを紹介しておきます。代表作「ぼっこちゃん」のようなSF作品が多いです。

東川篤哉さんもオススメです。有名な「謎解きはディナーのあとで」は短編集ですし、他にも読みやすい本をたくさん出しています。

 

高校生編

高校生になると、増やしたい語彙の種類が今までとは異なります。

基本的には入試に使われる評論文などに使われる言葉を覚えていきます。

恣意、刹那、ポストモダン等、意識的に調べなければまず身につかない言葉です。

そういう言葉の意味を知っていないと読めないような文章を読んでいく必要があるのです。

また、大学入試改革を踏まえると、契約書のような、評論や物語とはまた違った文章を読む必要もあるので、しっかりと準備して臨みましょう。

 

おすすめとしては、評論であればちくま書房の「ちくま評論入門」をおすすめします。

現代文の勉強の仕方は別記事でも書いたのでこちら

 

最後に

男性講師

語彙力が低下してしまっている一番の原因は、大人と子供のコミュニケーションの場が失われつつあるからだ、と私は思っています。ツイッタ-などのSNSでは短文でのやりとりが主流であり、正しい日本語が使われているかと言えば、そうではありません。

ネットで使われる拙い文章を見る機会が増えたことで、その文章を普通だと思い学習してしまっているのではないでしょうか。拙い文章、意味の曖昧な言葉、ヤバい、エモい、これで一体何が伝わるんですかね。

統計的なデータを取ったわけではないので、これは私のただの、無根拠な推測でしかありません。

今すぐSNSやめろとも言いません。ただ、ちゃんとした文章、会話に触れる機会は必ず作ってもらいたいんです。

 

 

この記事はたきもとが書きました

 

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