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【太秦教室】ゴールデンウィークにオススメの本「西の魔女が死んだ」

 太秦教室

JUGEMテーマ:学問・学校

ゴールデンウィークにオススメの本

いよいよ、ゴールデンウィークがやってきましたね。

学生の皆さんは10連休ですが、いかがおすごしですか?

 

部活や学校の課題や塾に追われる連休を過ごすという人もいるかもしれませんが、学校がお休みというだけでウキウキしますよね😊

今日は、そんなゴールデンウィークに中高生にオススメしたい本をご紹介したいと思います。

ちょっと休憩したいときは「西の魔女が死んだ」がオススメ

新学年が始まって、新しい環境で何となくモヤモヤするというときは…「西の魔女が死んだ」(梨木香歩)がオススメです。

私が初めてこの本を読んだのは大学生の時です。

主人公の“まい”は中学1〜3年生なので、同年代というにはちょっと無理がありますね😅

今となっては、さらに年齢差は広がりました。

 

でも、おばあちゃんの家での穏やかな生活やまいの成長は、年齢問わず癒しや励ましになります。

私は、実家を離れて一人暮らしをしている今でもこの本は手元に置いています。

最近は読み直すことが減っていましたが、本棚に並んでいるだけでも、ホっとできる本です。

 

「西の魔女が死んだ」はどんな話?

主人公の少女・まいとおばあちゃん

中学校に進学してすぐに、学校に通うのが嫌になったまいは、田舎のおばあちゃんの家で1ヵ月程度過ごすことにします。

おばあちゃんの家には森や山があり、ハーブや野菜が育つ庭があり、鶏まで飼っています。

まいとお母さんはそんなおばあちゃんのことを「西の魔女」と呼んでいました。

 

おばあちゃんの家でまいは庭仕事をしたり、ジャムを作ったり、穏やかな生活が始まります。

「私も超能力を使えるようになりたい!」

「魔女になりたい」という、まいの希望を叶えるために、おばあちゃんとの魔女修業が始まります。

魔女修業は、まいが思っていたようなものではありませんでした。

 

おばあちゃんはまいに、

「一番大切なのは、意志の力。自分で決める力。自分で決めたことをやり遂げる力です。」

と話し、まい自身で生活のルール決めて実行するように言います。

まいは「自分で決める」、「決めたことをやり通す」ことで、元気を取り戻していきます。

 

でも、おばあちゃんの家での生活は、楽しいことばかりではありません。

近所に住むゲンジさんは、ひとりで暮らしているおばあちゃんのことを手伝ってくれているようですが、無神経なゲンジさんのことをまいは嫌っています。

 

ゲンジさんのことをきっかけとして、おばあちゃんと衝突することもありました。

感情が抑えきれずおばあちゃんにひどいことを言ってしまい、まいの心にしこりを残すことにもなりました。

それでも自宅ではできないような経験をして、まいは少し大人になってパパとママと暮らす家に帰ります。

 

魔女修業しよう

まいはおばあちゃんから魔女修業のことを教わって、少しずつ自分をコントロールする術を身につけていきます。

それは「自分で決めること」「決めたことをやり通すこと」だけではありません。

おばあちゃんからまいにゆっくり優しく語られる魔女修業のあれこれは、読んでいる私たちにも温かく響きます。

 

魔女修業は、簡単そうで難しいことばかりです。

自分で決めたことをやり通せる人って、どれくらいいるんでしょう?

「毎日、〇時間勉強する!」とか「朝起きてジョギングする!」とか、決めるばかりでやり遂げられない人のほうが多いかもしれませんね。

 

まいもそうでした。

まいは最初から「よくできる子」だったわけではありません。

それは、読んでいる私たちにも伝わってきます。

 

まい自身も、自分の意思の弱さを不安に思っています。

しかし、おばあちゃんの力を借りて自分で決めたことをやり通せるようになっていきます。

まいが悩みながら成長していく様子は、身近に思えて励みになると思います。

魔女になることは、大人になること?

おばあちゃんの家で過ごすうちに、まいは少しずつ変わっていきます。

底知れぬところのあるおばあちゃんのことを少し怖いと思っていたまいですが、おばあちゃんに対する感情は次々と変化していきます。

自分の家に帰る頃にはおばあちゃんの底知れなさは薄れ、遠慮なく自分の意見をハッキリと言えるようになっていました。

 

おばあちゃんの家から自宅に帰る頃、まいの

「私、何だかいつもおばあちゃんの思う方向にうまく誘導されている気がする。」

というセリフがあります。

 

おばあちゃんは、とぼけてかわしますが、このときのまいは自分で決める力を身につけつつあり、以前のようにおばあちゃんの言うことを100%飲み込めなくなっていたんです。

おばあちゃんはドキッとする反面、まいの成長を嬉しく感じたのではないでしょうか。

 

まいは自宅に帰ってからも「粘り強く取り組むこと」を自分に課したり、おばあちゃんに対する態度を反省したり、新しい生活を送る中でもおばあちゃんからの教えを忘れません。

やがて、友だちからも不思議がられるほどに「自分で決めたこと」を実行する力を持つようになります。

 

そして、おばあちゃんともママとも違う大人になることをまいは予感します。

おばあちゃんの家に行く前に、

「ママは日本で大学まで卒業した。立派だ。なのに、私はすでに中学で座礁しようとしている…」

と、ママの生き方に自分を重ね合わせて、落ち込んでいたまいとは違います。

 

魔女修業を通して、まいは自分の生き方を自分で決められるようになりました。

それこそが、まいが大人になったことの証なのではないかな、と私は思います。

 

癒しと成長

「西の魔女が死んだ」が癒しや励ましになるのは、魔女修業を通したまいの成長があるからです。

中学校に行きづらくなったまいが、1ヶ月おばあちゃんの家でただ甘やかされるだけなら、その1ヶ月はただの現実逃避にしかなりません。

 

でも、まいは「おばあちゃんの力になりたい」「おばあちゃんのようになりたい」と思います。

魔女修業は、まいに成長をもたらし、読んでいる私たちにも励ましと癒しをくれます。

 

先ほども書きましたが、おばあちゃんの家で起こることは、良いことばかりではありません。

まいが傷ついたり怒りを感じたりしながらも、強く成長していく様子に読んでいるあなたの気持ちも軽くなるはずです。

 

このページを読んでいる中高生の中には、読書感想文の参考にしようと思っている人もいるかもしれませんが、読まずに済ませようなんて思わずに、ぜひ自分で読んでいろんなことを感じて欲しいと思います。

 

2008年に映画化

2008年に映画化もされています。

映画「西の魔女が死んだ」予告編(文部科学省特別選定作品、青少年映画審議会推薦作品、厚生労働省社会保障審議会推薦作品))

 

尾花でした。