【中学英語】初実施の「話すこと」のテストって?(全国学力・学習状況調査)
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平成31年度全国学力・学習状況調査
4月18日に平成31年度 全国学力・学習状況調査が実施されました。
小学6年生は国語・算数、中学3年生は国語・数学・英語のテストを受けます。
中3で初の英語「話すこと」テスト実施
中学校3年生の生徒が、 英語の「話すこと」テスト を受けてきたというので、様子を聞いてみました。
今までは、全国学力・学習状況調査を受けても、生徒から「今日、テスト受けたよ!」なんて言ってくることはなかったので、「話すこと」テストが珍しかったのでしょう。
(平成31年度全国学力・学習状況調査【中学校】英語「話すこと」調査問題)
去年の12月に文部科学省のホームページで、平成31年度の全国学力・学習状況調査リーフレットが公開されたときから、「話すことのテスト」ってどんな内容なのか興味があったので、実際に受けてきた生徒たちに感想を聞いてみました。
実際のテスト問題も、文部科学省のホームページに発表されています。
生徒が受けた「話すこと」のテストも、YouTubeで見ることができるようになっています。
情報公開、早いですね。
(平成31年度全国学力・学習状況調査【中学校】英語「話すこと」調査問題)
文部科学省は英語4技能の教育を本気で進めるつもりなんですね。
保護者の方も、短い動画なので是非見てみてください。
英語「話すこと」のテストとは?
クラスごとに、パソコン室で受験
生徒たちの話を聞いていると、パソコンがある部屋で、クラスごとにテストを受けた学校が多いようです。
パソコン1台ごとにヘッドセットがつないであって、生徒は自分でログインして試験を始めたそうです。
英語「話すこと」テストの概要
- 大問1:イラストを見て質問に答える問題
- 大問2:複数の人の会話を聞いてそのあと自然な流れで会話に入る問題
- 大問3:日本語でテーマを与えられて1分間内容を考えて、30秒で答える問題
という内容だったようですね。最初の説明も含めて、全部で15分くらいの試験だったそうです。
英語「話すこと」テストの問題は難しかった?
誰の誕生日?
生徒の感想を聞いてみると、最初の問題で、イラストの女の子の誕生日を答える問題だったのに、周りのほとんどの人が自分の誕生日を答えていたそうです。
「November」「March」「October」など、いろいろな月が聞こえてきたとか。
確かに「When is her birthday?」か「When is your birthday?」かは、聞き取るのが難しかったのかもしれません。
言葉につまって、時間があまる?
大問3のテーマ
- あなたの将来の夢、将来やってみたいこと
- その実現のために頑張っていること、やるべきこと
テーマは日本語で示され、1分間で内容を考える時間を与えられて、30秒で答える問題です。
この問題は結構難しかったのでは?と思います。
30秒って結構長いですからね。
日本語でも即興で30秒話すのは結構大変です。
生徒たちによると、とりあえず答えやすいから「先生になりたい」と答えた生徒が多くて、「そのためには一生懸命勉強する」って答えたと言ってました。
でも、これを「I want to be an English teacher. So, I study English hard.」で終わってしまって、あとは言葉が出てこなくて黙ってしまった中3生が多かったんじゃないかな、と推測しています。
採点基準は?
以前、英検協会の方とお話をしたときに、英検の二次試験(面接)では、 文法的に正しくなくても自分の考えを積極的に伝えようとする姿勢や、内容がしっかりしていることを重視している とおっしゃっていました。
今回の採点基準もそんな感じかな?と想像しています。
7月には結果が発表されるようなので、注目してみたいです。
テストの雰囲気は?
他の生徒の答えが聞こえてくる
周りから、英語で答えている声が聞こえて来て、笑えた!
クラスみんなが一斉にバラバラ答えるから面白かったです。
でも、答えがあってるかどうか分かりません。
という感じでした。
生徒同士の距離が近くて、ザワザワした雰囲気でのテストだったようですね。
フライングする生徒も
生徒それぞれがパソコンでログイン、スタートするシステムだったようです。
先生の指示で、よーいドンでみんなで一斉にスタートするはずが、フライングする生徒もいたり、隣の子と微妙にタイミングが違って答えているのが聞こえてきたりしたとかで、結構バタバタしていたようです。
クラス25人ほどが、一斉に同じタイミングでスタートするのは至難の業でしょう。
初めての取り組みだったから、中学校の先生は準備が大変だったでしょうね。
成績に入るテストではないので、生徒たちはワイワイ楽しく受けたようです。
「話す」授業が本格的に始まるのか?
普段の英語の授業の様子を聞いていると、英語4技能「読む」「書く」「話す」「聞く」のうち、 「話す」授業なんてほとんどしていないようですが、今回は「話す」テストを受けた んですね。
公表はされなくても学校別のデータも出るでしょう。
学校の英語の先生は、本気で4技能を意識した授業をしなければいけなくなってくるのでしょうか。
そうなると、担当の先生によって、大きな差が出ることになりそうです。
塾としてはしばらく様子見かな、と思っています。
個別授業では定期テスト、受験に向けての内容が中心になりますが、イベント授業の一部に取り入れてみても楽しいかもしれませんね。
英検はどんどん受けてもらっているので、 二次試験の対策で「スピーキング」 の練習をしていきましょうね。
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この記事は、なみまつが書きました。