【千里山教室】見直しの極意を伝授しよう
JUGEMテーマ:教育
見直しの極意
計算で絶対に間違えない方法を考えた際にも書いていあることですが、数学は時間との勝負になりがちです。
その際に、肝になってくるのは、いかに簡単な問題で間違えないかです。
定期テストで簡単な問題を間違えた際にみんな口をそろえて言うのが、「ミスやわ」の一言です。
本当にミスなのであれば本来は取れたはずの問題です。
次回へ活かすために必要な反省は単なる「ミス」ではなく「時間の配分」 です
取れたはずの問題を落としているという意味では入試だと命取りになりかねません。
普段の定期テストも入試につながるものだと意識して、注意して解いてもらいたいものです。
そこで今回は取れる問題で落とさない「見直しの極意」についてお話ししようと思います。
いくつかの強化を例にしていますが、全教科に共通して言えることです。
極意1
時間は必ず確保するべし
普段の定期テストで、応用問題を解いている最中に時間終了のチャイムがなったことがある人は特に気を付けましょう。
試験時間の確認をし、 少なくとも残り5分は見直しに使うようにしましょう。
全部解けていないのにと思うかもしれませんが、少ない時間で応用問題を解くぐらいならば、見直しに時間を使った方が点数に結び付きます。
実際に大阪府の問題でも正答率が10%を切るような問題があります。
それを解いていて時間が無くなり、計算問題を間違ってしまっては本末転倒です。
難しい問題を解くことは悪いことではありません。しかし、時間を使いすぎないように入試本番ではレベルの見極めも大切です。
極意2
スピードを意識するべし
ミスを減らそうと言うと、時間をかけて丁寧にやる人がいますが、それは逆です。
時間が無くなると結局見直しができないのでスピードを優先し、問題を解く基本の速度を上げなければいけないのです。
解くスピードが速くなってきて、余裕ができれば、それの分はまずは見直しに追加で充てましょう。それでも余るようなら、少し速度を落として丁寧にしてもよいかもしれませんね。時間に余裕ができれば、気持ちの面でも焦らずに解くことができるので、ミスは減っていくでしょう。ミスの原因を減らすには、問題を早く解けるようになることは効果的です。
具体的に普段からできること
勉強にはインプットとアウトプットがあります。
インプットは時間をある程度かけても構いませんが、アウトプットは常に時間を意識して取り組むようにしましょう。
簡単にいえば問題集を解くときには制限時間を決め、アラームがなるようにしてから解くようにすればよいのです。その時には見直しの時間は制限時間には入れず、アラームが鳴ったら見直しを何分と決めておくとよいでしょう。
極意3
大問1の(1)は見直すべし
テストの最初は誰だって浮ついてしまいます。
そういった場合、文章の読み間違い、勘違いが起こるものです。
ですので、大問1の(1)は必ず見直しをしましょう。
数学の場合では計算問題の非常に簡単なものの場合が多いです。
ちなみにですが、大阪府の公立入試の数学でも大問1は簡単な計算です。
しかし、正答率を見ると、大問1の(1)の正答率は90%程度です。
簡単な計算にもかかわらず10人に一人間違えるのです。
この誤答率の高さは、定期テストに比べ、入試のプレッシャーは大きいせいもあるでしょう。
簡単な問題で、間違えをしやすいと分かっているものを見直ししない理由はありませんよね。
極意4
自信のある問題を見直しするべし
極意3にもあったように、 見直しをするべきなのは、簡単な問題です。
自信があるからこそ、ちょっとした勘違いやミスで点を落としたくはありません。
簡単だと思ってしまったからこそ起こるミスもあります。
ですから、自信のある問題から見直しはしていきましょう。
自信のない問題は見直しをしても、あてずっぽうに答えを変えることになりかねません。
そんなことをするくらいならば、解けた問題を優先的に見直ししていきましょう。
簡単な問題ほど雑に解いてしまうというのは暗算がよい例ですね。
簡単な問題こそ、手順を省略せずに、しっかりと理由をもって答えるようにしましょう。
極意5
見直しの場所は決めておくべし
いつもやってしまうミスはそう簡単にはなくなりません。
テスト本番でも自分がいつもしてしまうミスは起こると考えるべきです。
そうすると人によって見直しをする場所が多少異なります。
そこで、普段から確かめておくとよいミスしやすいことをまとめておきますので、自分の間違いやすいものは何か確認してください。
問題文の誤読
単純に数字を見間違えたり、似たような問題を解いたことがあって最後まで読まなかったりすることです。
スピードは重要と言いましたが、文章はしっかり読まなければいけません。
問題に即した答えになっていない
国語で「書きぬきなさい」とあるにも関わらず、そこを読んでおらず、自分で書いてしまうことがあります。
似たようなもので、「どういうことですか?」に対して、「〜ということ」と答えていない場合があります。
誤読している場合もあれば、読んでいたが忘れていた場合もあります。
後から見れば気づけることなので、国語では要注意な点です。
他の科目でも文章題では言えることなので、何が聞かれているのか、答える形式には気を付けましょう。
四則計算のミス
簡単すぎて皆さん適当にやりがちです。
計算スペースを決めて、必ず書いて計算しましょう。
この計算はよく間違える。という癖がないかの確認をしましょう。
漢字や英単語のミス
焦っていると、漢字の部首が抜けたり、動詞の時制が抜けたりはよくするミスです。
答えを書くときは急ぎながらも丁寧に読める字で書きましょう。テストの解答で急いでいるからと、殴り書きはいけません。
自分が読むものではなく、人が採点するものです。最低限、丁寧に書いたことが伝わるように書きましょう。
極意6
間違い直しを徹底すべし
本当にミスだったのかを知ることが大切です。
ミスだと思っていたが実はわかっていなかった。なんてことがあったら、ミスをなくすためにしていたことの意味がなくなってしまいます。
間違い直しの際は、必ず理解して答えているのかを気にするようにしましょう。
解説は 正解しているものも 読み込みます。テストで出るのは問題集と同じ問題ではなく、似たような問題です。聞かれ方が異なったり、数字が違ったりと、違う点があっても解けるようにしておくことが大切です。
極意まとめ
- 見直し時間を確保すべし
- スピードを意識すべし
- 大問1の1は見直しすべし
- 自信のある問題を見直しすべし
- 見直しの場所は決めておくべし
- 間違い直しを徹底すべし
普段から問題集を解いたときは 間違えた問題に印をつけておく ようにして下さい。あとで見たときに自分の理解できていない問題やミスしやすい問題を確認できます。
テスト前には印のついた問題は解きなおすようにしましょう。
この記事はたきもとが書きました