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【大学受験】現代文の勉強の仕方《評論編》

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現代文はどうやって勉強すればいいのか分からない。というのは受験生に多い悩みです。

文章読解は現代文だけでなく、英語、古典にも影響するので早めの対策が必要です。

そこで今回は、お勧めの勉強法を紹介します。

現代文の能力を向上させていくには、読み重ねていくことが一番大事です。

評論文と小説では、評論から読み進めていくことをお勧めします。

入試でも物語文は出題されないことはあっても、 評論が出ないことはまずありません。

そこで、評論でまずは、論理的な思考について触れ、国語の解き方を学んでいきましょう。

 

 

評論とは?

評論は物語ではなく、あることについて筆者が論理的に思考している文章のことです。

そのため、評論にはまず、議題と結論が存在しています。

結論、つまり筆者の主張ですが、これを正しく受け取ることが重要です。

議題はキーワードと置き変えても良いでしょう。

 

筆者の主張を受け取るために必要なこと

語彙力

語彙は当然ながら必要です。

それでも分からない言葉は出てくるでしょう。

漢字のもつ意味を分かっていると、知らない言葉でも、推測できることがあります。

漢字はそれぞれの意味まで覚えるようにしておきましょう。

熟語は訓読みにして繋げるだけでも、意味が分かる場合があります。

ただし、普段使わない言葉(例えばイデオロギーなど)は意識して覚えていかないといけません。

評論の構成を知る

評論は大体構成が決まっています。

評論は主張を人に伝えるための文章です。

そのため、読む人にとって分かりやすいようになっています。

序論→本論→結論、結論→本論(→結論)の二つがあります。

この構成を頭に入れて、文章を読むようにします。

評論の構成の例

文理によって刺さる例は異なると思うので文理でそれぞれ例を挙げようと思います。

文系向けの例

実際の評論っぽい文章を例に挙げようと思います。

どこからか引用しているわけではないので、中身(主張)はありません。(笑)

……略……と書いてありますが、そこには適当な言葉が入ると思ってくださいね。

序論→本論→結論

序論

「正しいことば遣い」とはどのようなことを「正しい」と言うのだろうか?

 

本論

昔から存在する言葉が「正しい」のであろうか。しかし、非常によく使われていた「をかし」は今では……略……

 

結論

ことばには流行があり、その時代の人の感性によって、変化していくものである。そこに「正しい」があるのだとすれば、それは……略……という点であろう。

 

結論→本論→結論

結論

かわいいは正義だ。

 

本論

二歳になるかわいい甥っ子は、目に入れても痛くないし、彼のためには普段はきつく結ばれている財布のひもも緩む。

しかし、「正義はかわいい」は、必ずしも成り立つわけではない。むしろ対立している印象さえ受ける。……略……

 

結論

「かわいい」は確かに「正義」であろう。そこから私が考えることは……略……

 

構成のまとめ

評論の場合は結論の読み取りが大事です。

文章中の筆者の主張がどこにあるのかを探すということが必要になります。

筆者の主張を理解したうえで、本論の展開を読むのと、そうでないとでは、明らかな理解の差が出ます。

行き先を知ってから行くのと、闇雲に進むのでは、当然差が出ますよね。

本論は、あくまで筆者がその主張を分かりやすくするために用意したものであり、実際にそのように考えたのかは別の話です。

本論は結論へ導くための道だと言うと分かりやすいでしょうか。

そういった性質を分かって読むことが内容の把握に役立ちます。

理系向けの例

理系向けでは、序論、本論、結論がどういうものか、数学の証明を例に触れていこうと思います。

序論→本論→結論

三角形の合同の証明

序論:△ABCと△DEFにおいて 

本論:仮定より云々

結論:ゆえに△ABC≡△DEF

 

これが序論、本論、結論の作りです。正確に言うと序論が少し微妙なのですが、、、まぁ分かれば良しです。

序論では、何について考えるのかを書き、本論ではどのように考えるのかを書き、結論でその結果考えられることを書きます。

評論もこの並びで書かれていることが一般的です。

議題を用意し、考え、結論を出す。至極当然の流れですね。

 

結論→本論→結論

結論:「連続する3つの整数の和は3の倍数である」ことを証明する

本論:nを整数とすると云々

結論:ゆえに、連続する3つの整数の和は3の倍数である

 

 

結論で何を考えたかを書き、本論でそれを確かめ、結論をもう一度述べます。

結論→本論→結論では最初に結論を持って来るので、主張は最も分かりやすい形と言えるかと思います。

ただし、最初の結論は仮定であり、本論によって否定されることもあります。その場合、逆のことが結論として最後に書かれます。

コイントスの裏表を例とすると、裏であることを否定できれば表になるということです。

構成のまとめ

序論、本論、結論のイメージは持てたでしょうか?

ただ、証明と評論では思考の重点を置く場所が異なります。

証明の場合は、結論を示すために、本論を必死になって考えます。

序論から考えられること、結論を示すために必要なことを考えて結びつけるのです。

 

評論の場合は結論の読み取りが大事です。

文章中の筆者の主張がどこにあるのかを探すということが必要になります。

筆者の主張を理解したうえで、本論の展開を読むのと、そうでないとでは、明らかな理解の差が出ます。

そういう点では、証明と同じように、前提と結論から、本論の流れをある程度推測しているとも言えそうです。

 

今までに読んだ文章量で読解力は変わる?

これ自体は間違いではありません。読むスピードが速い方が問題にかける時間が多くなるので当たり前と言えば当たり前です。

国語は直前の勉強だけでは間に合わないと言われているのはスピードの問題が大きいです。

あとは読み慣れていると、文構造を考えずとも分かることの方が多いです。

本をたくさん読んでいれば、語彙や、書いてある内容に対しての知識を得ている場合もあります。

社会学系や科学系の評論などでは、特にその可能性がありますよね。専門用語が出てきたときに、分かっている人の方が読みやすいのは当然です。

論理の展開のさせ方

論理の展開のさせ方も知っている人と、知らない人では大きく差が出ます。一応一つ例を挙げておきます

二項対立

二つのものが対立関係または矛盾していることを言います。

二つのものを比べたり、もともと一つの概念を二項対立にしたりすることで、論理を展開してきます。

「内側と外側」のようなものが二項対立です。

 

こういった、よく出てくる論理展開のさせ方も評論を読んでいくと分かってきます。

読むならこれ

読んだ量で読解力は変わるからと「何でも良いからとりあえず本を読め」とは言いません。

おすすめを書いておくので、評論の本をまだ持っていない人は参考にしてください。

ちくま評論入門

これに書かれている評論は読んでいて非常に面白いものが多いです。長さも長くなり過ぎないように調整されています。それでいて、評論の形を崩していない、非常に良い編集がなされていると思います。途中から問題もありますが、まずは読むことに注力してもらいたいですね。この本は本当に面白いのでお勧めですよ。

これが読み終わったら、ちくま評論選、ちくま科学評論選もお勧めです。

生きる現代文キーワード

評論を読んでいると、言葉の意味を分かっていないと文章が全く理解できないが、注釈にも書かれないということがあります。

そういった文を今後読むために必要な語彙を育むための本です。

一つの文章の長さも短く設定されているので読みやすいです。

勉強法

テクニック

問題を解く際のテクニックは確かに存在します。

しかし最低限必要な能力は伸ばしていかなければいけません。

テクニックは実際に問題を解き始める段階になってから身に付けていくようにしましょう。

まず始めること

問題を解くことも必要ですが、まずは書いてある内容を正確に読み取る練習が必要です。

そのためには評論文の要約をしましょう。

要約の基本は中心文の読み取りです。

段落ごとの中心文、意味段落の中心文を意識して要約するようにしましょう。

中心文を意識して読むことができるようになれば、要約はできるようになっているはずです。

ただ、要約ができているかどうかを判断するには、添削をしてもらう必要があります。

自身がどれほど文章を読めているのかを把握できるようにしておきましょう。

 

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この記事はたきもとが書きました。