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【入試】過去問を上手に活用しよう!

 中学生の勉強法

JUGEMテーマ:教育

その過去問、ただ漫然と解くだけになっていませんか?

この時期は、過去問は受験生の心の友ですね。
過去問を解くにあたって、意識すべきこと・整えるべき環境がいくつかあります。

今日は、過去問の効果を最大限に引き出す方法を伝授します!

京都府立高校中期選抜入試問題(英語)
(京都府立高校中期選抜入試問題[英語])

本番と同じ条件で解こう

静かに、時間を計って

本番通りの時間で解きましょう。

タイマーを使って、残り時間を意識しながら解いてください。

 

スマホをタイマーの代わりにするのは厳禁です!

たとえ電波OFFにしても、スマホを見ると余計なことが気になってしまうからです。

タイマーを持っていない人は、100均に行くか、家の冷蔵庫から拝借しましょう。

 

英語の過去問を解くときは、リスニングがあることもお忘れなく。

京都の公立高校中期入試では、英語の40分のうち9分前後がリスニングです。

合格点を意識しよう

みなさんの目標は、「満点を取ること」ではありません。「合格点を取ること」です。

つまり、解ける問題から順に解いていくこと、また解けなさそうな問題に手を出さないことが重要です。

ご存知の通り、たとえば数学は基本の問題をいくつミスらずに解けるかがカギです。

答え合わせの前に、もう少し粘ってみよう

タイマーが鳴ったら、答え合わせ…ではありません!!

「時間は間に合わなかったけど実は解けていたはずの問題」を解いてみましょう。

 

解答用紙に記録しておいてほしい点数は、「時間内に正解できたぶんの点数」と、

「もし時間が無限にあったら取れていたはずの点数」です。

この二つの得点の差が大きいのなら、今の課題はスピードアップだとわかります。

逆に差が小さければ、苦手な分野を勉強して、できることを増やしていくことが課題です。

 

本番より厳しい条件で解こう

本番通りの環境がわかってきたら、今度は本番よりも厳しい条件で解くことにチャレンジしましょう。

入試当日のコンディションは普段とは違う

しっかり勉強した人ほど自身があって、落ち着いているかもしれないし、

逆にしっかり勉強した人ほど自分の弱点を知っているから、不安になるかもしれません。

本番になると妙にテンションが上がったり、逆に緊張したり、

もしかすると入試当日に風邪をひいたりしているかもしれませんね。

 

本番は、何が起こるかわかりません。

ということは、その練習である過去問を解いているときも、本番より厳しい状況を作って解いておけば、

入試当日に多少の悪いコンディションがあってもへっちゃらです!

時間を短めにしよう

本番より厳しい条件の作り方のうち、最も手っ取り早い方法です。

試しに、40分の試験を35分で解いてみてください。

このスピード感で解けるようになれば、入試当日は最後の5分を見直しに使えます。

エアコンをガンガンにかけて、ちょっと暑い状況にしよう

ここまでくると、何の修行やねんって感じですが(笑

部屋があったかすぎると眠くなりますよね。入試当日の教室は、どんなコンディションになっているかわかりません。

ぜひ、快適ではない環境での問題演習もしてみてください。

 

極端な事例だと、

「エアコンの音がうるさいと思うので、受験会場はエアコンをOFFにしておきます」と言われて

真冬の極寒の教室でプルプル震えながら受験した例もあります。

どんな環境でもベストを尽くせるようにしましょう。

 

解きながら、傾向をつかもう

過去問は、入試の傾向を体で覚えるチャンスです。

以下のことに注意して、問題をじっくり観察してみましょう。

大原則:一度過去問に出た問題はもう出ない

国語の漢字問題や、英語のイディオム、理科の計算問題などなど…

同じ問題はしばらく出ないといっていいでしょう。

 

つまり、過去問にあることを完璧にしたところで、

次の年の問題をきっちり解くことができるかというとそうではないということです。

ただし、苦手な分野や単元が見つかったら必ず見直しておきましょうね!

同じ問題はでなくても、同じ単元から繰り返し問題が出ることはあります。

 

たとえば、去年の理科で心臓についての問題が出ました。

ということは、次の入試では「右心室」「左心室」といった問題が出る可能性は、かなり低いといえます。

しかし、もしかすると感覚器官や神経についての問題は出るかもしれません。

もしこの心臓の問題で正答率が悪ければ、中2理科の生物分野全体が覚えきれていない可能性があります。

次に理科の中で勉強するべき単元がわかりましたね!

例外こそ傾向

同じ問題は出ないはずなのに、年をまたいでなんとなく共通している問題はありませんか?

それこそが、いわゆる「傾向」です。

傾向には、比較的正確な傾向と、そうではない傾向があります。

京都公立高校の中期入試問題の傾向
比較的正確な傾向(ほとんど毎年共通していること)
  • 【数学】簡単な計算問題で半分以上得点できる。
  • 【理科】問題文がやたら長い。 → 長い問題文とデータを何度も行き来しないと、題意が把握できません。
  • 【英語】長文の中で、語形変化の問題が出る。
あまり正確とは言えない傾向(運要素&新傾向)
  • 【社会】ちょうど2年に1度時差の問題が出る。
    サイクル的には、今年の入試では出ないかも…?
    ちなみに、人口に関する問題も2年に1度出ていますが、このサイクルが変わらなければ、今年は人口の問題が出る年です。
  • 【理科】教科書に出てこないような図を使った問題は出ない…はず?
    これは要注意、ついに去年の入試で新しい傾向の問題が出ました。
    太陽系について、いくつかの知識を組み合わせたうえで、なんと縦軸の内容が明かされていないグラフを読み取る問題でした。

とにかく教科書の隅々まで細かく知識をつけないと、問題を解くスタートラインにすら立てません。

新しい傾向からも、次の入試に向けた対策を考えないといけませんね!

 

合格最低点は超危険水準

過去問で取れた点数と内申点で、合わせて合格最低点以上の点数を取れば合格できるのでしょうか?

ハッキリ、NOといわせていただきます。

不合格者は口をそろえて「ギリギリ受からなかった」と言う

ちょっと脅しみたいになってしまいますが…

 

ある高校を受ける受験生の点数&学力は、だいたいその高校にギリギリ受かるか、余裕で受かるかのどちらかです。

理由は簡単、絶対受からないような高校を受験する人はほぼいないからです。

 

ということは、ギリギリ受かるような学力で受験している時点で、その高校の受験生の中では最下層に近いはずです。

先述の通り、入試当日は何が起こるかわかりません。

ギリギリの学力だと、ちょっとしたミスだけで合否がコロッと変わってしまうのです。

そうして落ちた人は異口同音に「惜しかった」「ギリギリ受からなかった」と言います。

 

すでに志望校に合格するために必要そうな学力が定着してきて、勝機が見えてきている生徒ほど、

今一度、入試当日に何が起こってもいいように、気を引き締めましょう!

入試当日のコンディションは普段と違う(2回目)

大事なことなので、何度でも言います。

本番は、何が起こるかわかりません。

 

どんなことが起こってもベストを尽くせるように、

過去問を通じて上手に演習していきましょう!

 

まとめ…過去問を解く目的

過去問を解く目的は、主に3点です。

過去問を解く目的
  • 問題の傾向を体で覚える。
  • 合格に必要な学力と自分の学力の隔たりを知り、勉強の計画を立てるヒントにする。
  • 入試当日のコンディションに左右されても問題ないように、実戦形式に慣れる。

過去問は、解いて点数を見て一喜一憂するだけではもったいないです。

本番中の解き方から今後の勉強法までいろいろな情報を、過去問を解くことで手に入れていきましょう!

 

この記事は、きむら が書きました。

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