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【塾のこと】先生は答えを教えずに勉強の仕方を教える。

 千里山教室

「正解を教える」だけが塾じゃない

こんにちは。今日も気軽にお読みください。

普段なかなか伝えられない、ちょっとしたこだわりについて。

生徒「なんで答えを教えてくれないの?」

小5のJ君の授業フォローに入ったときのこと。

J君は丸つけがテキトーなので、解答は渡さずにがっちり横に張りついて、一緒に答え合わせをします。

私はJ君の答えを聞いて、「OK」か「この問題はあとでもう一回考えよう」しか言いません。

正答は言わないようにしていたら「なんで今答えを教えてくれへんの?」と言ってきました。

 

なぜすぐに教えないのか。理由はちゃんとあります。

正解を教えるだけでは、できるようにならないから です!

落ち着いて問題を見直すことも大事

また別の日、中2のCちゃんが数学の問題を質問しに来ました。

しばらく問題を見つめてから、

先生「問題文読み上げてくれる?」

Cちゃん「(読み上げてしばらく)…あ?そういうことか。」

もう解決した(笑)

 

どうやら大事な部分を読み流していたようです。

結果的に私の出る幕はほとんどありませんでした。

Cちゃんはテスト前で提出物を仕上げているときだったので、ちょっと焦っていたのかもしれません。

 

わからないと思っても、 もう一度落ち着いて問題文や図を見返そう ね!

 

「自分で調べるクセ」「自分で考えるクセ」が勉強の質を上げる

生徒から質問されたり、×がついた問題に出会ったりした場合、次のように対応しています。

  1. 「どこまでわかって、どこからわからないのか?」を尋ねます。
  2. 調べれば解決しそうなものは、教材を教えて自分で調べてもらいます
    調べようがないものはある程度誘導します。
  3. 「前にこういう似た問題あったやん、あのパターン使えばいけるよ」
    「ここまでは合ってるから、この先をもう一回考えてみよう」
    「図を書いておくから、立式は自分でやってごらん」
    と提案し、それでもダメっぽいときは、2択か3択を提示して選んでもらいます。
  4. そのあとは、一人で解き方を説明してもらいます。
    「なぜその答えになるのか?」
    自分で説明できないと理解したとは言えない、と思っていますので。

最初は、すぐ答えを教えないことに文句を言われることもありますが、繰り返すうちに「自分で調べるクセ」、「自分で考えるクセ」がつきます。

そうすることで、勉強の質が上がっていきます。

塾の授業で「わかった気」にならないために

すぐ答えていたら、生徒の思考の機会を奪うことになります。

私たちの役割は、答えを教えることではなく、「勉強の仕方を身につけてもらい成績を上げること」です。

 

先生が懇切丁寧にぜーんぶ説明する授業って、親切だなと思うし、わかった気になりやすいんです。

いい授業だったなと大変満足します。

 

卒業後も生きていくための「自分で調べる」ということ

でも、それは錯覚です!

家に帰っていざ自分一人でやってみようとすると、「あれ、どうやるんだっけ?」となります。

 

先生は自転車の補助輪だと思ってください。

テストのとき、入試のとき、塾を卒業した後は補助輪なしで一人で運転しなきゃいけないんですから。

 

ひとつ、関連エピソードを紹介しておきましょう。

秋ごろに入塾してくる高校1年生に多い悩み。

悩む女子生徒

高校受験まで別の塾に通っていたんですが、先生が本当に熱心に教えてくれて、プリントも全部用意してくれて、与えられたものをしていたら無事に高校に合格できました。

ただ、高校生になってから点数が悪くて、一人でどう勉強すればいいのかわからないことに気付きました。

先生の指導に素直に従っていたところは素晴らしいと思うのですが、自分で調べたり考えたり工夫したりする機会が、残念ながらほとんどなかったようです。

こんな生徒が案外たくさんいるんです。

わからない時間が尊い

さいごに…

最近、林修先生の著書を読んでいて、なるほどと思った文があるので引用しておきます。

わかりにくいものを読ませ、自分で考えさせて放っておくというのは、ものすごく硬いするめを与えるような教育なんです。

全然飲み込めないするめがありますよね。

でも、ずーっと噛んでいるとだんだんふやけてきて、最後には食べられる。

そして食べるためにクチャクチャやることがアゴを鍛えたわけです。

 

ところが今は、口どけのいいなめらかなプリンのようなものばかり渡すんです。

楽に、ツルっと体内に入っていく。

しかし、それではアゴの筋肉は鍛えられない。勉強も同じことです。

だから、僕は『わからない時間が尊いんだよ』と言い続けてきたんです。

林 修「受験必要論」

講師

すぐに「わからん!先生〜」と呼んじゃう人にしてみれば面倒くさいと感じるかもしれませんが、これも訓練なんです。

勉強の質が上がるようこちらも根気よくいきます

 

今日は普段なかなかお伝えしきれない塾のスタンスをお届けしました。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

 

この記事はてらおかが書きました。