【大学受験】私大入試で合格しにくくなったカラクリ
教育関係の方なら「そうそう」と言っていただけると思いますが、2017年度入試、そして今回の2018年度入試、どちらも厳しい戦いだったのではないでしょうか?
つまり、
あらゆる高校で合格実績が全体的に落ちてしまった。
おそらく最大の理由は、
入学定員の厳格化です。
今からこのカラクリを受験生目線で丁寧に解説していきます。大学受験予定の人、大学受験が終わって悔しい思いをした人、このカラクリを知っておいて損はありませんよ。
時間がない方は見出しだけでも読んでいってください。
入学定員を超過すると、国の助成金がカットされることに
大学というところは、学生からの入学金・授業料・受験料などが大事な収入源になっています。
そのため大学は定員よりも多くの学生に合格を出し、入学させている実態があります。
ところが、定員超過しすぎると、国から大学への助成金がカットされてしまうことになりました。
国からの助成金は、収入全体の10%程にもなるので、カットされては困ります。
定員を超過しないように、合格者を大幅に減らした
助成金をもらうために、大学は合格者数を絞ることにしました。
ちなみに最も多く減らしたのは立命館大学で3841人。関関同立でまとめると7090人減りました。
関東だと、早稲田大学で2049人減、法政大2011人減・・・と1000人規模の合格者減が都市圏のあちこちで起きました。
これでとんでもない事態になっているのがわかりますよね!!!!
難関大が合格者を減らすので中堅大の受験生にシワ寄せ
例年ならば合格していたはずの人たちが、つぎつぎに不合格になっていきます。
すると、その人たちは1ランク下の大学を受験することになります。
例えば関関同立がダメだった人が産近甲龍に流れてくる、という構図ができます。
もともと産近甲龍を第一志望にしていた人にとってみれば「ええ迷惑」です。
そして産近甲龍がダメだった人がさらに下へ・・・どんどん玉突きで下に押し出される状態になりました。
だから今回は入試が難化した
志願者数は多いのに合格者数は減った、つまり倍率が上がったので入試が難化したと言えます。
実はこの出来事は、前の年から分かっていたことでした。
分かっていた人や、分かっている人のアドバイスをちゃんと聞いた人は、指定校推薦や公募推薦などで早々に合格をもらえていたかもしれませんね。
一般入試が本当に厳しい時代になったんです。(一昔前の難しさに戻ったという意見も。)
「大学全入時代」だとか「私大文系ならどこかにいける」とか、そんな考えは今すぐ捨てたほうがいいです。
今後、指定校推薦を狙わない理由がない
私大入学者数の割合のイメージを、たった今からこのように変えましょう!
指定校・内部・公募・AO > 一般
大学は推薦系入試で多くの学生を秋までに確保し、冬の一般入試で少し確保するようなイメージです。考えが変わりましたか?
指定校推薦なら、どんな高校に通っていても誰にでもチャンスがあります。
仕組み上、高1の最初のテストから頑張って勉強している人は断然有利です! 大学だって、真面目にコツコツ頑張れる人が欲しいですしね。
「高3で部活引退したら本気出す」という人はマズイです。中堅私大のために浪人することになるかも。
「学校生活を楽しもー!!」な雰囲気の高校は要注意
「この高校に入れてんから、あとはなんとかなるやろ☆」「周りのみんなも勉強してる様子ないし☆」みたいな考えを持っていると、高3になってから本当に痛い目に合う…。
もっと勉強しとけばよかった〜と、本気で後悔する高3をたくさん見てきたから言えるんです!!!!
高校受験と違って、みんなでせーの、で動くのではありません。友だちと動くのでもありません。自分で動いてください。私たちも手伝います。
ちょっと後半は説教くさくなってしまいましたが、私自身、大学受験において後悔することがたくさんあり、みなさんに同じ失敗や後悔を味わってほしくないので、つい いろいろ書いてしまいました
最近の入試関連記事もよければ読んでみてください。
ではこのへんで〜
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