You-学舎は、大阪(茨木・南茨木・千里山)、京都(西院・太秦)の個別指導・学習塾です。

【西院教室】東風吹かば、道真公にあやかろう

投稿者:西院教室

東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ

 

 

昨夜から今朝にかけて、関西では春の嵐が吹き荒れましたね。

向こう一週間は最高気温が12度から22度ということで、冬の厳しい寒さに悩まされるのも終わりになりそうです。

 

さて、冒頭に示した菅原道真の和歌。

道真さんが深く愛した梅の木に語りかける形で詠んだ歌です。

 

この歌には、中学・高校の勉強に役立つ知恵がたくさん詰まっています!

さすが学問の神様・菅原道真。さっそくこの歌を深読みしてみましょう!

 

 

 

◆上の句「東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花」

対応するのは、中学社会・理科の、季節風と気団です!

 

夏の暑さと冬の寒さは、中学では社会(地理)・理科(中2地学)の両面から説明されます。

 

冬の寒さをもたらしたのは冬の季節風でした。

季節風は、冬は大陸から夏は海から吹きます。

日本だと、冬は北西から夏は南東からですね!

 

また、冬は西高東低の気圧配置により、北風が吹きやすく、また寒気団におおわれます。

夏は南高北低の気圧配置により、南風が吹きやすく、暖気団に覆われます。

 

細かい理屈は、ぜひYou-学舎に来て先生に聞いてみてくださいね!

 

さて、冬の季節風と寒気団を打ち破って春を告げるのが「東風」。

西高東低の気圧配置が緩むと、南東よりの風が吹き始めます。

道真さんが愛した梅の「匂ひ」が、この風に乗って、左遷された大宰府(いまの福岡県)まで届くようにとの願いを込めた上の句なのです。

 

 

 

◆下の句「あるじなしとて 春な忘れそ」

ここからは高校古典のお勉強です。

 

「あるじなしとて」は簡単ですね。3回音読してみてください。すぐに意味が分かります。

あるじ=主=菅原道真自身です。「わたしがいなくても」とでも訳しておきましょう。

 

「春な忘れそ」はいかがでしょう?音読にも困るところですね。

ポイントは「春忘れ」。細かい理屈は置いておきますが、「な」と「そ」で囲まれると「〜するな」という意味になります。

これを踏まえると、「春を忘れる」と訳せます。

 

梅の花は早春のシグナル。たしかに卒業式のシーズンは、桜よりも梅ですよね。

 

 

 

 

◆まとめると…

「東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」

 

梅の花よ、東風が吹いたら、匂いをおこしておくれ。

私がいないからといって、春を忘れないように。

 

いやあ、いい歌ですね。

道真公の梅の花への愛、それがもう見られなくなる深い悲しみ、

そしてそれを幅広い教養をもって一つの和歌にまとめあげるセンス!!

 

紹介しきれませんでしたが、句切れ、体言止めなど、まだまだ紹介したいポイントがありますよ。

 

 

 

◆息抜きがてら、願掛けにでも。

入試1週間前の京都の中学生のみなさん。

ずーーーーーっと机の前にべったり張り付いて、何もかも疲れて鬱々としてきたら、

ちょっとチャリに乗って北野天満宮まで願掛けにでもいってみましょう。

ちょうど梅が咲き揃っている頃ですよ!

 

本当に道真公が一番深く愛していた梅は、もう太宰府天満宮まで飛んでいっちゃいましたけどね!

(くわしくは飛梅伝説で調べてみてくださいね。)