【海外子女】立命館宇治中学・高校 中3国際編入試験の内容は?
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立命館宇治中学、中3国際編入学試験
中3夏の編入試験の内容は?
立命館宇治中学校・高校は、帰国生に人気の学校ですね。
担当している生徒のお母さまから、立命館宇治高校の国際入試で、今年6月の中3国際編入学試験の受験を検討していると相談がありました。
2019年中3の夏編入試験は、6月29日(土)です。
中3の9月編入は、高校でIBコースに進む生徒のみの募集です。
IBコースでは世界中の大学への出願資格を得られる 国際バカロレア・ディプロマプログラム に基づいて、国語以外のすべての教科を英語で学習します。
さて、立命館宇治中学・高校のホームページを見ても、中3夏の編入試験内容がよく分からなかったので、入試センターの先生に問い合わせてみました。
中3編入試験は、高校IBコースのプレ入試
立命館宇治高校入試担当の先生はいつも、丁寧にアドバイスをくださいます。
生徒にも、一人ひとり丁寧に接していらっしゃるのでしょう。
中3の9月編入試験は、IBのプレ入試にあたるそうです。
時間割もレベルも、高校入試のIBコースと同じ とのことでした。
国際入試は11月末なので、半年ほど早い入試になりますね。
立命館宇治高校国際入試IB方式時間割
- 8:50〜9:00 諸注意
- 9:00〜9:45 数学(英語)
- 9:45〜10:55 小論文(英語)
- 11:10〜 面接(保護者1名同伴)
IB方式の入試では数学と小論文の間に 休憩時間はありません。
およそ2時間ぶっ通しの試験なので、高い集中力が必要です。
立命館宇治中学・高校の帰国生入試については、こちらの記事にも書きました。
よろしければお読みください。
立命館宇治高校IB方式のサンプル問題分析
立命館宇治中学高校のホームページに、国際入試(帰国生入試)のサンプル問題があるので、高校入試IB方式のサンプル問題を参考に対策をすればよさそうです。
それでは、サンプル問題を分析してみましょう。
立命館宇治高校国際入試IB方式「数学」
数学の試験時間は45分で、サンプル問題は、Section A、Section B、Section Cの3つに分かれています。
配点はSection Aが24%、Section Bが36%、Section Cが40%です。
数学の問題もすべて英語で出題されます。
「立命館宇治中学・高校ホームページ」より
Section A:Expanding & Factoring(展開と因数分解)
Section Aは、「Expanding & Factoring(展開と因数分解)」の問題です。
日本では中3で学習します。
問題のガイダンスで、展開の公式a(b+C)=ab+ac (a+b)(c+d)=ac+ad+bc+bd のように4つの公式が例示されています。
因数分解の方も最大公約数でくくること、2段階の因数分解が必要な問題があることが説明されていて、例題が載っています。
国により数学を学ぶ順番やアプローチが違う ので、因数分解を学んでいない生徒でも、ガイダンスを読んで理解できるようにという配慮でしょう。
逆に言えば習っていなくても、ガイダンスを読んで問題を解けなければ合格できません。
問題レベルを見ると、基本が分かっていれば解ける教科書レベルの問題がほとんどです。
少し難しいものがありましたが、公立中学校の定期テストに出てくるレベルは超えていませんから、 全問正解できる問題です。
Section B:Linear Functions(一次関数)
Section Bは、「Linear Functions(一次関数)」の問題です。
日本では中2で学びます。
こちらもガイダンスで、一次関数を傾きとy切片で表す式がy=ax+bで、一般式はax+by+cであること、傾きが同じならグラフが平行になること、グラフ上で直交する2つの直前の傾きはお互いに負の逆数であることなど一次関数を学んでいなくても、問題に対応できるように説明してくれています。
問題レベルを見ると、やはり基本から標準レベルの問題なので、全問正解できるはずです。
Section C:Miscellaneous Questions (多岐にわたる問題)
Section Cは、「Miscellaneous Questions (多岐にわたる問題)」とあります。
立命館宇治高校のIBコースでは、受験者が「 思考力と問題解決能力の必要な問題 に答えられるか?」を重視しているようです。
ここで得点の差がつくのでしょう。
サンプル問題はありませんが、思考力を問う他の学校の入試問題などで、練習しておきましょう。
Section Cは配点も高いので、しっかり対策しておくべきですね。
立命館宇治高校国際入試IB方式「小論文」
次に、英語の小論文についてみていきましょう。
英語エッセイは70分です。
英語の文章を読み、それに関する3つの質問の答え(550〜800語)を書き、タイトルをつけなければなりません。
サンプル問題では1700年代のイギリス植民地、北アメリカのVirginiaでの出来事の状況説明と、植民者からの申し出に対する部族長の返信が載っています。
文章は300語ほどで長くはありませんが、読みづらく単語レベルも高めです。(esteem: to regard with respect, decline: politely refuse などの注はついています。)
3つ目の質問"What message is Chief Canasatego really trying to?"で英語をどこまで深く読めるか、 読解力と思考力を問われます。
しっかり準備をしておきましょう。
英語資格と面接も重要!
立命館宇治中学・高校の入試センターの先生からは、次のようなアドバイスもいただきました。

面接や英語力の証明も、大変大きい要素です。
「なぜIBで学びたいのか?」をしっかり反問しておく必要がございます 。
面接の対策もしておきましょう。

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ちなみに国内一般生でもIB入試では、 英検準1級以上 が必要です。
語学資格は少しでも高いグレード、高いスコアに上げておきたましょう!
帰国生入試の面接については、こちらの記事もご覧ください。

この記事は、なみまつが書きました。